声はどこまで高くなるのか?〜その3〜


お待たせしました。思いの外ご好評いただいているような「声はどこまで高くなるのか?」シリーズの第3弾です。

僕の個人的な経験なので、あくまでも参考までに読んでいただければと思います。
これまでの投稿はこちらからどうぞ。
▶︎声はどこまで高くなるのか?〜その1〜
▶︎声はどこまで高くなるのか?〜その2〜

学生時代〜20代後半くらいまでの僕の歌い方は、高い音になるほど顎が上がり、喉頭が上がった状態、いわゆるハイラリンクスと呼ばれる発声でした。
その状態だと、ある程度高い声は出たものの、キンキンとした金属的な響きで倍音成分のほとんど無いお世辞にも響きの豊かな声とは言えないものでした。
さらにとても声を枯らしやすく、長時間のライブや連日のライブというのはとても難しいものでした。

その後しばらく(約10年間)ライブをしない時期が続いたので、発声方法について深く考えることもありませんでしたが、ソロでライブ活動を再開し沖縄居酒屋ライブなどライブ数が増えるにつれて、それまでの声を枯らしやすい歌い方を変えようと、顎を上げてしまうスタイルを止めました。
変わりにとった方法は、高い声は顎を引きひたすら力任せにチェストボイス(地声)を絞り出すというもの。
それ以前より歌えるキーは少し下がったものの、響き自体はふくよかになりました。
しかし、腹式呼吸で力任せに張り上げる歌い方なので、強弱や抑揚をつけるのが難しく、体調による好不調の波も大きいものでした。
それなのに、例え声が上がりきっていなくたって力いっぱい歌うその様子が一つのパフォーマンスだと偉そうに思っていたり、力任せに出すその声量をパワフルと勘違いしていたりしてました^^;

そんな発声でライブ活動を続けて4年目くらいからでしょうか、少しずつ声の不調が自分自身気になるようになってきたのは。
無理な発声による月の半分くらいのライブ、喉のケアもほとんど無し、不節制な生活、風邪などによる喉の乾燥などが、いくつも重なるようにして少しずつ喉を痛めつけていたのでしょう。

そして昨年の3月はじめ、ソロ活動7年目にしてついに歌うことができないほど声を潰してしまったんです(T ^ T)
幸い、病院での診断は「上咽頭炎」ということで声帯には何の問題も無く安心しましたが、数ヶ月に及ぶその治療と並行して、発声方法の改善にも取り組むことにしました。

極力喉に負担をかけずに歌う方法を求めて、インターネットで検索したり本を読んだりする中で出会ったのが“ミドルボイス”とか“ミックスボイス”と呼ばれるものでした。

「今更?」「知らなかったの?」
と思われる方もいらっしゃるでしょうね。
そう、知らなかったんです。
聞いたことはあったけどあまり興味が無かったというのが正確なところですが。

ミドルボイスやミックスボイスについてはいろんな捉え方があるので、各々検索していただければと思いますが、ここでは簡単に、「チェストボイス(地声)とファルセット(裏声)を混ぜ合わせた声」とさせていただきます。
ミックスボイスを使っているアーティストの例を挙げると・・・というか、今のJ-POPの男性アーティストでハイトーンボイスの方たちはほとんどそうと言っていいかもしれませんね。
久保田利伸さん、平井堅さん、EXILEのATSUSHIさん、T.M.Revolutionの西川さんなどなど挙げればきりがないですが、実力派ボーカリストは漏れなくミックスボイスの素晴らしい使い手と言ってもいいでしょう。
加えて奄美の民謡の唄者のみなさんもこのミックスボイスの素晴らしい使い手だと僕は思っています。
それくらい、今や歌い手にとって当然の歌い方なんですね、恥ずかしながら1年半前まで知らなかったけど^^;

ということで、このミックスボイスを習得することが喉に負担をかけずに歌うための近道!と判断した僕は、日々のエクササイズを開始することになるわけです。
その過程や方法については、また次回に^^;
すでに、かなり長くなっちゃってるからねww

一応また、僕が参考にした1冊を紹介しておきますね(^_−)−☆

◀︎声はどこまで高くなるのか?〜その2〜 | 声はどこまで高くなるのか?〜その4・最終回〜▶︎


2015-12-16 | Posted in Blog, 日常のあれこれ, 音楽ネタNo Comments » 

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