同世代の男子たち、大人になれたかい?


一週間ほど前に買ったまま読み始め損ねていた今話題の小説を今朝読み始め、プチ現実逃避。
そして一気に読み終えてしまった♪

ボクたちはみんな大人になれなかった/燃え殻 著

主人公(著者?)は僕の2コ下。
ほぼ同世代。
そして同じ1990年代の東京で20代を過ごしている。
当時の東京の風景や空気感、匂い、肌触り。
漠然と抱いていたどこか諦めにも似た感情や現実と向き合えない逃避癖。
すぐそばにある眩い光に触れたいのにその勇気がない臆病さ。
華やかで刹那で空虚な週末。
淫らで怠惰な休日。
もはやフルネームを思い出せないちょっとだけ付き合った彼女。
その時には気付くことができなかった大事な瞬間。
読み進める度にそういった記憶が次々と蘇ってきて、物語と重なり合って、こよりになって、その尖った先でチクチク胸を刺してくる。

なんだか、この主人公と僕の成分表はほとんど同じなんじゃないかという気さえする。
浅はかで薄っぺらで情けないくせに、中途半端に見栄っ張りで粋がってたあの頃の自分を嫌いになれない今の自分が、少し救われたような安堵感。
そう、この僕も同じくあの時代の東京の端っこに確実に存在していたんだよな。

90年代の東京で、まだメールも出来ない携帯電話をチノパンや古着のジーンズのポケットに突っ込み、CD WALKMANでジャミロクワイを聴きながら、ノストラダムスの大予言を完全には否定できず、未来に対してどこか投げやりだった同世代男子、読んでミソ(^_−)−☆

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2017-07-31 | Posted in Blog, BooksNo Comments » 

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